めがね組合ブログBlog

メガネ関連の資格について

皆さんご存知かと思いますが、世の中の様々な分野に、様々な「資格」があります。
もちろん眼鏡業界にも、資格が存在します。
今回は、眼鏡店に関連する「資格」についてご説明します。

そもそも資格とは?

世の中の資格には
「マスト」と「ベター」がある

まず、知っておいてほしいこと。
「資格」は大きく2つに分けられるということ。

1. その行為をするのに必要な地位や立場
2. その行為をするのに相応しい能力があることの証明

前者の場合、無資格だと、その行為はできません。資格が「マスト」。
一方後者の場合は、無資格でも、その行為ができることになります。資格があれば「ベター」。
では、眼鏡店関連の資格がどちらかと言うと、後者のほうです。
つまり、資格がなくても眼鏡店で仕事をすることはできるのです。でもお客さまとしては、知識や技量が十分かどうか分からず、場合によっては不安になってしまいますよね? だから、資格。資格は、最低限の安心感を持っていただくための裏付けのようなもの。その上に何を積み上げて、最低限の安心感を最大限の満足感に変えていくか。この部分は、資格よりも各個人の心がけや努力、そして時には相性による部分のような気がします。

岐阜県の場合、資格は2種類

新しく出来た国家検定資格
「眼鏡作製技能士」

さて、本題。眼鏡店関連の資格について。2022年に「眼鏡作製技能士」1級・2級という国家検定資格が新設されました。
またそれ以前には、日本眼鏡技術者協会による「認定眼鏡士」という制度が存在しました。
この「眼鏡作製技能士」は、お客さまに最適な提案・販売・ケアを行う総合エキスパートを育成・認定するための国家検定資格。眼鏡作製者が眼科専門医と連携し、生活者にとってより良い眼鏡を提供するために知識・技能の向上を目指すことも求められます。

岐阜県ならではの
「岐阜眼鏡士」

もうひとつ。「岐阜眼鏡士」があります。その名からお分かりのように、岐阜県独自のものです。
岐阜県眼科医会監修のもと、岐阜眼鏡士講習を3年間・96時間受講し、3回の試験に合格した者だけが、岐阜県中小企業団体中央会および岐阜県の審査を経て、岐阜県知事より岐阜眼鏡士として認定されます。
ちなみにこの講習は、岐阜大学眼科教室 清水新一教授の呼びかけに、当組合 木方清一郎初代理事長が応えて開催した勉強会に始まり、その後3年単位のカリキュラムに形を整え、内容の充実も図りながら、半世紀以上も続いています。
岐阜眼鏡士が存在する店舗は「岐阜県眼科医会指定店」として指定を受けています。岐阜県眼科医会指定店では、眼科医の処方通りに眼鏡を作製することをお約束します。
さらに! たとえば店舗にいらっしゃった方で見え方の不安等がある場合は、近隣の岐阜県眼科医会所属の眼科医をご紹介させていただいております。つまり、眼科医の処方を形にしてお客さまにお渡しする役割と、お客さまの不安を眼科医へと橋渡しする役割。相互コミュニケーションのお手伝いをさせていただいているわけです。

2つの資格の共通点と
岐阜県ならではのメリット

念のため申し上げますと、有資格者であっても、眼鏡店スタッフは医師ではありませんから、医療行為を行うことはできません。そこで、眼科専門医との連携が非常に重要になってくるわけです。
だから、話が少し戻ってしまうのですが…。
「眼鏡作製技能士」のところで書いた「眼鏡作製者が眼科専門医と連携し」という部分。
そして「岐阜眼鏡士」のところで書いた「眼科医の処方を形にしてお客さまにお渡しする役割と、お客さまの不安を眼科医へと橋渡しする役割」という部分。
この点がとても大切であり、岐阜県眼鏡士においては、もう半世紀以上もその部分を重視し、実際に緊密な関係性を築き続けてきたといえます。だから岐阜眼鏡士の方が上と言うつもりは毛頭ございませんので、その点は、どうぞ誤解なきように…、お客様のこと、そして眼鏡店のあり方を真摯に見つめていけば、早晩そこに辿り着くものだと思いますから。
それよりご理解いただきたいのは、皆さんが住んでいらっしゃる岐阜県は(県外でご覧の皆さま、ごめんなさい)、国家資格も目指す連携を、ずっと行なっている土地であるということ。そのメリットをぜひ十二分に享受していただきたいなと思うのです。