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メガネフレーム選びのポイントを「見える化」しよう

フレームの選び方

メガネフレームを選ぶ時、何を重視しますか?
答えはもちろん、人それぞれ。でも5つのポイントに集約できる気がします。
① 価格
② 丈夫さ
③ 掛け心地
④ デザイン
⑤ 知名度
では、それぞれのポイントについて、ご説明しますね。

メガネフレーム選び、5つのポイントを解説

ポイント①
価格はもちろん大切
おすすめは「ほどよい安さ」

価格がポイント価格は、メガネフレーム選びの大事なポイント。安いに越したことないですからね。
いまや低価格フレームは、たくさんあります。
購入の際には、基本性能は大丈夫? のチェックをおすすめします。

ここで話が逸れちゃうのですが、クルマを買う時のことを考えてみましょう。
新車価格が50万円!
国産最安値の軽自動車の新車価格は、確か86万円ぐらい。
そこから考えると、超破格値。
でも「今すぐ買う!」と飛びつく前に「え、なんで?」と思っちゃいませんか?
「売ってるぐらいだから、とりあえず走るんだろうけど、基本性能は大丈夫? 」とか。
価格帯は違うけれど、メガネフレームも同じこと。
いまや低価格フレームは、たくさんあります。
だからこそ購入の際には、「基本性能は大丈夫?」 のチェックをおすすめします。
噂によると、フィッティングできないフレームや、破損時に修理交換できないフレームもあるらしいので。「それでも安いに越したことはない!」
それがあなたの結論であれば、それもアリでしょう。
でも、できれば「ほどよい安さ」を狙うのはいかがでしょう?
たとえば激安フレームと、ほどよい安さのフレームの価格差が1万円だとしましょう。
支払時の1万円差は確かに大きいですよね。
でも基本的に、メガネは長く使い続けるもの。
だから3年とか5年スパンで金額を評価してみることをおすすめします。

ポイント②
丈夫なフレームがほしい
その中身を具体的に考えてみると

メガネは長く使うもの。だから丈夫であってほしい。その思い、よく分かります。
その「丈夫」の中身を具体的に考えると、あなたのニーズがより明確になります。

たとえば、丈夫=壊れない。
またここで、クルマの話に逸れちゃいます。
クルマのフロント部分には、クラッシャブルゾーンというのがあります。
何かと言いますと、衝突事故等が起きた時に、あえてつぶれるように設計された部分。
つぶれることで衝撃を吸収分散して、人体を守るんです。
クラッシャブルゾーン
メガネフレームも、いざという時には壊れてくれたほうがお顔や頭にとっては安全だったりします。
そこのところをご理解いただいた上で、
「日常使いではめったに壊れない」「万が一壊れた時には、状況次第だけど修理交換が可能」
という基準で考えてみることをおすすめします。

たとえば、丈夫=歪まない。
メガネフレームに歪みはつきもの。
どうして歪むと思います? 原因は大きく分けて2つ。
① 外部から想定以上の力が加わる
これ、ご理解いただけますよね? 前にご説明した壊れる・壊れないと同じこと。
② 片手での掛け外しを繰り返すから
メガネの外し方の理想は、両手でテンプルを持って、スッとまっすぐに引き抜くこと。
それはあくまでも理想であって、慎重な外し方を毎回実践するのって実際には難しいですよね?
大抵は片手でフレームを持って、斜めに引き抜く感じ。
これを繰り返したら、フレームは歪みます。
逆にこれで歪まないフレームは、掛け外しのたびに顔に軽い痛みを感じるかもしれません。
もしくは歪みを飛び越えて、金属疲労が蓄積して不意に折れることだって考えられます。
つまり歪みは避けられないけど、程度問題。
「どのぐらいの期間で歪みが生じるか」「その歪みを修整できるか」をポイントに考えるのをおすすめします。
ちなみに一般の方がフレームの歪みを感じるのは、歪みがわりと大きくなってからということが多いんです。これ、見え方にも影響しちゃいます。
だから!
歪みを感じたらすぐに、そして歪みを感じなくても定期的に調整してもらえる距離感の眼鏡店とのお付き合いをおすすめします。これ、歪み対策の秘訣なんです。

ポイント③
掛け心地は細分化すると
ニーズが明確になる

掛け心地を細分化していくと…締めつけ感が少ない、ズレにくい、重量が軽いという感じですかね。
締めつけ感が少ないのにズレにくいって、なんだか矛盾してない?
それ誤解です。
フィッティング技術を持ったお店で、ちゃんとフィッティング可能なフレームを選べば、実現可能なこと。
さらには特にフィット感が高いフレームはこれ! という提案も可能ですので、どうぞお気軽に。
で、フィッティング技術がちゃんとしてるお店はどうやって選べばいい?
試着の際に、「もっとフィット感よくなりますかね?」
と短い呪文を唱えるだけで、結構判っちゃうもんです。
はい、たとえばこんな感じですかね」とすぐに簡易的なフィッティングをしてくれたら合格。
大丈夫ですよ」だけで、アクションがなかったら…お分かりですよね?
そもそもいいお店なら候補を数本に絞り込んだあたりで、この一言を発するまでもなく簡易的なフィッティングをしてくれることが多いんです。

重量のほうですが、メガネはレンズが入った状態でもたいした重さじゃありません。
間違いなくヒョイッと無理なく持ち上げられる重さ。
でもメガネって鼻元と耳元だけで支えているんです。
しかもお顔は敏感。
さらに、メガネは基本的に一日中掛けているもの。
だから意外と重さを、特に鼻元で感じることが多いかと思います。
解決策は、もちろんあります。
まずはフレーム選び。度付きレンズを入れた状態で前後バランスの優れたものを見つけること。
たとえば超軽量なフレームAと、オーソドックスな重さのフレームB。
店頭で試した時にはAのほうが軽かったのに、度付きのレンズを入れたらBのほうが重さを感じない。
そんなこともあります。理由はたぶん、Aのほうはフロントヘビーな状態になっているから。
Bのほうは、フレームの後ろ側の重みがカウンターバランスのような役割をして前後バランスを整えている可能性大。だから重みが鼻元と耳元に適度に分散されて、重みを感じにくいという理屈です。
度付きレンズを入れても重みを感じにくいフレームはどれ?
尋ねることで、フレーム選びと同時にいいお店選びもできちゃって便利かもしれません。
重さ

ポイント ④
デザイン重視の方に
似合うメガネの幅を広げる秘訣!

似合うメガネが欲しい。これ、当然のニーズです。
どんなものを似合うと感じるか、その感覚は人それぞれ。
だから一概に「こうすればいい!」とは言いにくい部分だったりするんです。
とはいえ、似合うメガネ=ストライクゾーンを広げる方法は、ちゃんと存在するんです。
ストライクゾーン
それは、お店の人に選んでもらうこと。
以前にも書きましたが、
眼鏡店スタッフは何年何十年もの間、お客さまのメガネ選びをお手伝いしています。
だからお顔を見るだけで、最適サイズがほぼ判るし、
少し話を聞かせていただけば、どんなニーズをお持ちなのか素早く察知するのはもちろん、
あなた自身が気付いていないニーズを引き出すことだってできちゃいます。
つまり、予想外の似合うデザインを提案してくれる期待大というわけ。
デザインを重視する方、ぜひ一度お試しくださいね。

ポイント ⑤
知名度やブランド指名買い
というケースもあるはず

ブランド指名買いってパターンも、たぶんありますよね。
たとえば
○○ってブランド、評判がいいから掛けてみたい
いま使っているフレームが気に入ってるから、次も同じ△△ってブランドで
のような感じ。
ご注意いただきたいのは、
アパレル系で有名だから、××ってブランドのフレームにしようかな…
①と③は似ているようで違うんです。
というのは、アパレル系ブランドのフレームは大抵がライセンス生産。
そのブランドのデザイナーさんが眼鏡フレームのデザインも手掛けていることは、ほぼないと言っていいでしょう。
そんなわけで、アパレル系ブランドのフレームを、知名度だけで選ぶのは、あまりおすすめできませんね。
そういえば、かつて、有名な男性ファッション誌「メンズク○ブ」のロゴが入ったソックスをよく見かけた時代がありました。あれって本当に「メンズク○ブ」が監修して作っていたんですかね…。
MCソックス

5つのポイントに優先順位をつけよう

お待たせしました。ようやく5つのポイントの解説が終了。
あなたは、どのポイントを重視しますか?
全部! と言いたくなる気持ち、よく分かります。
でもあえて、5つのポイントにあなたなりの優先順位をつけてほしいんです。
たとえば、こんな感じです。

Aさん:価格と耐久性重視

【基本ニーズ】
できるだけ予算は抑えめで行きたい。

でも、すぐ壊れちゃうのは結局損だと思うから、長持ちするメガネを。
3年以上長持ちしてほしい
というニーズ。

【ポイント優先順位】
①価格(フレーム価格2万円まで) > ②丈夫さ(3年以上長持ち) > ③デザイン >④軽さ > ⑤知名度

【チャートにすると】
Aさんチャート

という感じになります。

Bさん:掛け心地と丈夫さ重視

【基本ニーズ】
度数が強いので、掛け心地を重視したい。
重さをあまり感じないこととフィット感を重視。
そこそこの金額になってしまうと思うので、長く使えるものにしたい。

というニーズ。

【ポイント優先順位】
①掛け心地(度数が強いから軽さ&フィット感重視) > ②丈夫さ(もちろん長く使いたい) > ③デザイン・③価格 >⑤知名度

【チャートにすると】
Bさんチャート

という感じになります。

Cさん:知名度とデザイン重視

【基本ニーズ】
○○ってブランドのフレームを試してみたい。
そのブランドの中で、自分に似合うものを。
このブランドが安くないことは知っているから、予算イメージは一式で6万円ぐらい。

【ポイント優先順位】
①知名度(絶対に○○ってブランドで) > ②デザイン(そのブランドで似合うものを) > ③丈夫さ > ④軽さ・④価格

【チャートにすると】
Cさんチャート

という感じになります。

チャート活用で後悔しないフレーム選び

当たり前だけど、眼鏡店にはたくさんのフレームが並んでいます。
それらを見ているうちに、いったい自分はどんなのが欲しかったんだっけ? と、自身のニーズを見失って自分自身のニーズが何っだたのか忘れてしまうケースってあるんです。
だから事前に
① 自分のニーズを短めの文章で書いてみる
② 5つのポイントそれぞれに対する自身の思いを、ごく簡潔に書き留める
③ 5つのポイントの優先順位をつける。優先順位1番と2番は、悩ましいけどひとつずつに搾る
④ チャートにしてみる→傾向や方向性が分かる
たぶん3分ぐらいで出来上がっちゃいます。
次のフレーム選びの際には試してみませんか?

まとめ

またクルマの話です。
クルマ選びをする時、
「すごく格好いいけど、ちょっと高すぎるな…」
「キビキビ走りそうだけど、ウチ、家族が多いから」
などと、どこかに満点じゃないポイントがあると思いませんか?
実はメガネフレームも同じこと。
進化を続けているけど、実はいまだに「完璧」という境地には達していないんです。
見方を変えたら、完璧じゃない部分がこの先の進化の余地なのかもしれませんね。
だから、絶対に譲れない部分は何か、妥協はしたくないけど場合によっては譲歩できる点は何か を明確にしておくのがいいんです。
フレームをスムーズに選べます。そして、自分が重視したのはこの点という記憶が残りやすいので、選んだフレームに対する愛着がわきやすいというメリットもあるんです。あと眼鏡店スタッフに相談しやすいというメリットも。
だからぜひ、一度お試しくださいね!!