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レンズ選びのツボは、これ!

これでスッキリ!

今回はレンズのお話です。
同じ度数で、なんでこんなに種類があるの?
値段の差は何? 厚みの違いぐらいしか分からないけど…。
こうした疑問があるかもしれません。
レンズって透明なのに不透明…というか、分かりにくいことが多いと思いますので、ご説明していきますね。

レンズの設計には球面、非球面、両面非球面があって…という専門的な説明はピンとこないし、巷にあふれています。
ですから今回は、別のアプローチで行こうと思います。

レンズは進化を続けている

と、話が始まったばかりなのに、いきなり横道に逸れちゃいます。
50mmカメラレンズ
上の図、何か分かります?
実はカメラのレンズの構成図なんです。
50mmという標準的な焦点距離なんですが、なんと6枚のレンズの組み合わせで作られています。
新しい設計のレンズになるとレンズの枚数はさらに増えるし、
ズームレンズなんかは、中に20枚ぐらいのレンズが入っていることもあるんです。
ちなみにスマホのカメラレンズも4〜7枚のレンズで構成されているのが一般的なのだとか。
でも、どうしてこんなにたくさんのレンズを使うの?
答えは、描写性能をより高めたいから。
そしてその裏側には、光学レンズはいまだに理想型にたどり着いていないという事情があるんです。

「収差」って知ってます?

「1点から発せられた光線がレンズを通過した後、再び1点に収束する」
これが、光学レンズの理想型。でも実際には、わずかにバラけてしまう。これを「収差」と呼びます。
収差を減らす。これはカメラレンズだけではなく、メガネレンズでも大きなテーマになっているんです。
ただし、カメラレンズとメガネレンズでは、事情が異なる部分もあります。
メガネレンズは軽さも大事。だからカメラレンズのように複数枚の組み合わせというのは現実的じゃない。
だからレンズメーカー各社は、1枚のレンズの中でより理想に近い状況を作ろうと研究を続けているんです。
お待たせようやくメガネの話に戻ってきましたね、お待たせしました。

メガネレンズの種類がたくさんある理由

lenses
ここまでの話でちょっと察していただいたかもしれませんが、
メガネレンズの種類がたくさんあるのは、メーカーが日々研究を重ねてくれているから。
研究開発に費用と人員を投入して、新しいものを生み出し続けているんです。
・ボケや歪み、色にじみをできる限り抑えて、視界が広くてクリアなレンズを。
・日々のご使用に、あればより便利なコーティングを。
ならば、いちばん新しいレンズだけあればいいんじゃない? 選ぶ手間も省けるし。
と考えたくなるところですよね。その気持ち、分かります。
でも、お高くついちゃうかもしれません…。
メガネレンズに限らずどんな商品でもそうですが、開発にかかった投資は価格に反映されるのが一般的ですから。
お客さまにはそれぞれご予算もありますから、メガネ屋ではいろんな価格のレンズを取り揃えているんです。
もうひとつ。目の状況やニーズは人それぞれ。
多種多様な状況に合わせるためには、いろんな種類のレンズが必要という側面もあります。
ま、結果としてはそれがレンズってどれを選べばいいか分からない…につながっているわけですが。

レンズ選びには実は誤解も

長らくお待たせしました。
じゃあ、一体どうやってレンズを選べばいいの? についてご説明します。

この選び方、誤解かも

まずは、あまりおすすめできない方法から。

<ブランド買い>
レンズメーカーはいろいろあります。誰もが知っているメーカー名もあれば、初耳! というメーカーも。
聞いたことのあるメーカーのほうが安心…その気持ち、分からないわけじゃありません。
でも、ひとつのメーカーのレンズでも、いろんな設計のものが存在するんです。
そして生産国もすべて日本製とは限らず、アジア諸国の工場で製造していることも。
アジア諸国の工場で作ったレンズは、価格を低めに設定できるのが一般的。
その一方で、精度の面では日本製には及ばない部分も正直あるというのが現状です。
そんなわけですから、○○社のレンズなら安心 というのは、必ずしも正解ではないというか、
あなたにとってベストとは言い切れないことがあるんです。

<とにかく薄さ重視>
薄いレンズ=高性能というのは、実は必ずしも正解とは言えないんです。
正しくは、薄いレンズ=高屈折率。
屈折率が高いと、それだけレンズを薄くできるんです。
ただし屈折率が高いと、前にご説明した収差が大きくなる傾向があるのも事実。
さらには薄ければ軽くなるというのも誤解なんです…。
とはいえ、レンズはある程度薄くしたいですよね?
お客さまの場合、性能と薄さのバランスがいちばんいいのは、このあたり。
岐阜県めがね組合の加盟店なら、経験豊富なプロフェッショナルが、
あなたにとっての最適なさじ加減をご提案&ご説明いたします。

<なんとなく真ん中あたりの価格を選ぶ>
これ、よくあることです。決して間違いではありません。
大ハズレの心配が少ないから、無難な選び方とも言えるでしょう。
でも、大当たりの期待もちょっと薄れちゃうかな…と思うのです。
納得ずくで「これ!」を選ぶ。長く使うものですから、やっぱりそれが理想ですよね。

これでスッキリ、レンズ選びのポイント

今度こそ、お待たせしました。
レンズ選びのポイントをご説明しますね。

ポイント1. メガネ屋と仲良くする

前回のコラムと同じ内容になっちゃって恐縮ですが、これ大事。
簡単に言っちゃうと、一見さんと常連さんの違いです。
もちろんメガネ屋は「一見さんお断り」なんてことはありません。
でも長年のお付き合いや何気ない会話のおかげで、あなたへの理解が増すことは確実にあるんです。
あなたが表現しきれないニーズや、場合によっては認識していないぐらいの些細なこと&専門的なことまで
感じ取れるようになる期待もできて、つまりはあなたに関する情報の密度と精度がアップするんです。
「見る」「見える」に関しては、あそこのお店に任せておけば安心。
そういう存在を作っちゃいましょう。たぶんあなたの想像を超えるメリットがありますから。

ポイント2. なんでそれがいいのか尋ねてみる

女の子
お客さまなら、このレンズがいいと思いますよ。

じゃあ、それで。
もう一歩踏み込むことを強くおすすめします。
なんで、それ?
答えられないメガネ屋は避けたほうがいいかもしれません。
岐阜県めがね組合の加盟店なら、いやもう分かったから…というぐらいに、
おすすめの理由を説明させていただくこともできちゃいます。というのは大げさですかね?
もちろん実際には、コンパクトにまとめて適切と思われる時間でご説明いたしますから、どうぞご安心を。
冒頭に書いたように、レンズって分かりづらい。透明なのに不透明。
キチンと説明を聞かないと、いつまでも不透明なままだと思うのです。
逆に なんで、それ? を聞くと、少なくともあなたがお使いのレンズについては、不透明が透明に近づくはず。
レンズ全般を透明に、つまりすべて理解するのは大変なことですから、
メガネ屋に就職希望の方以外にはあまりおすすめしません。
でも、あなたがお使いのレンズについては、ぜひ知っておいていただきたい。
それが安心感や満足感につながるし、万が一違和感があった時には早めに気付ける可能性が高まるから。

まとめ

あなたにいちばん適したレンズと、惜しい…ってレンズ。
もしかしたら、その差はわずかかもしれません。でも、そのわずかな差が、日々のご使用の中で積み重なるんです。
個人差はあるけれど、多くの人は寝る時とお風呂に入る時意外はメガネを掛けています。
仮に1日16時間だとすると、1年で5840時間!
こうなると僅差の蓄積が、大きな差になりますよね。
岐阜県めがね組合の加盟店は、この差の大切さを十分に理解しています。
だから一度、相談してみませんか? 相談だけでも大歓迎です!!