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眼鏡の曇り止め方法を徹底解説!眼鏡が曇る原因や曇り止めの代用、マスク着用時の対策もご紹介

眼鏡は目を傷つけずに視力を保ってくれる便利なアイテムです。しかし、ふとした瞬間に起きる眼鏡の曇りに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、眼鏡が曇る原因やさまざまな曇り止め対策をご紹介します。

眼鏡が曇る原因は主に3つ

眼鏡が曇る原因は、「結露」「油分」「レンズの状態」によるものがほとんどです。ここではそれぞれの原因について解説します。

眼鏡が曇る原因の大半は結露によるもの

引用元:
https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC-4602515/

寒い時期に暖かい室内に入ったタイミングで、眼鏡が曇った経験はありませんか?この場合の眼鏡の曇りは、結露が原因で起きています。

結露は、気温差によって生じるものです。温度によって含んでいられる水蒸気の量が異なり、暖かければ暖かいほど多くの水蒸気を含むことができます。しかし急激に気温が下がると、ある一定の割合を超えた水蒸気は空気中に存在できなくなります。空気中に存在できなくなった水蒸気は全て水に変わり、結露が起きるのです。

眼鏡のレンズでも同じことが起きています。暖かい呼気が外気で冷えたレンズに触れ、急激に冷やされることで結露が発生しています。

油分やレンズ状態が原因で曇ることもある

次に多いのが、油分が原因による曇りです。油分がレンズに付着して汚れると、眼鏡が真っ白に曇ります。普段の着脱で指の油分が付着したり、運動時の汗で汚れたりと、理由はさまざまです。

このような曇りは、レンズを清潔にしてあげると綺麗に取れます。定期的にお手入れしてあげましょう。また、ホコリや細かいゴミ、皮脂などには水滴が付着しやすいです。このような汚れがあると、結露した際にレンズがますます曇りやすくなります。できるだけレンズは清潔に保つよう意識することが大切です。

また、レンズに施されたコーディングが剥がれて曇りが生じることもあります。レンズのコーディングが剥がれるとお手入れしても曇りが取れません。もしこのような症状が現れた場合は、レンズ交換を検討しましょう。

眼鏡の曇り止めはなぜ効果があるのか?

多くの人が悩む曇りの原因は「結露」です。つまり、細かい水滴が眼鏡のレンズに付着している状態です。しかし水滴のままでは表面積が狭く、蒸発しにくいため、眼鏡が長時間曇った状態になってしまいます。

眼鏡の曇り止めには、「界面活性剤」が使われています。これにより、曇り止めと水が馴染み、水滴が薄い膜状になります。結果、表面積が広くなるため、水が蒸発しやすくなるのです。このような仕組みにより、眼鏡の曇りを防止しています。

大前提として、曇り止めで予防できるのは「結露」や「油分」が原因による曇りのみです。レンズ状態の悪化が原因で起きた曇りは、眼鏡店に相談してみましょう。

眼鏡のレンズに施す曇り止め対策

眼鏡のレンズに施す曇り止め対策は、大きく分けて2種類です。それは、「レンズのものを曇り止め効果があるものにすること」「レンズに曇り止めグッズを塗布すること」です。それぞれを解説します。

曇り止め効果のあるレンズを使用する

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA-%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9-%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%8D-%E7%B7%91-509386/

曇り止めレンズはその名の通り、眼鏡の曇りを抑えてくれるレンズです。特殊コーディングがレンズに付着した水分を馴染ませ、薄い膜状にします。曇りの原因となる水滴の発生を防ぐため、眼鏡が曇りません。

多くの曇り止めレンズは専用の眼鏡拭きがついています。定期的にレンズを拭くことで、コーディング効果を維持できるでしょう。万が一途中でレンズに傷がついた場合、曇り止め効果が得られない場合があります。取扱には十分な注意が必要です。

使用状況やお手入れ状況にもよりますが、耐久年数は2〜3年程とお考えください。眼鏡購入時に加工を依頼しても良いですし、レンズそのものを交換することもできます。

価格はメーカーにもよりますが、5,000円程度から購入できます。曇り止めレンズを使用すれば、曇り止めグッズを利用する必要がほとんどないので、手間なく快適に過ごせます。眼鏡の曇りによるストレスを軽減できるでしょう。

レンズに曇り止めを塗布する

現在はさまざまなタイプの曇り止めが販売されています。曇り止めにはクロスタイプやジェルタイプ、スプレーやウェットシートなどがあり、比較的安価なのが特徴です。

曇り止めレンズと異なり、毎回レンズへの塗布が必要です。少々手間がかかるものの初期投資を抑えられるため、誰でも気軽に使えます。

ただし、レンズによってはコーディングが取れてしまう可能性もあります。使用前に必ず説明書をご確認の上、曇り止めを利用するようにしてください。

ここではそれぞれの曇り止めの特徴や使用方法をご紹介します。

・クロスタイプの曇り止め

引用元:https://www.photo-ac.com/main/detail/594197?title=%E7%9C%BC%E9%8F%A1&searchId=3436929688

クロスタイプの曇り止めは持ち運びやすく、思い立った時に使用できます。電車の中でも街の中でも、レンズを一拭きするだけでOK。レンズを乾かす必要もありません。ただし、効果は持続しにくいため、すぐに曇ってしまう可能性があります。何度も拭き直すのが手間に感じる方は、別の曇り止めを使用する方が良いでしょう。また、レンズを拭く時は、力加減にも注意が必要です。あまりに力強く拭くと、レンズが傷つく恐れがあります。

商品によっても使用できる回数や持ち具合が異なりますので、一時的に使用するのか、長期的に使用するのかなど、使用頻度や用途に応じて商品を選ぶと良いでしょう。

・ジェルタイプの曇り止め

ジェルタイプは曇り止め効果を持続しやすく、2〜3日程度効果が持続することもあります。また、眼鏡が曇りやすい環境でも高い効果を発揮しますので、寒い時期に外出が多い方には特におすすめです。

このタイプの曇り止めは、レンズに直接塗り広げたあと、残ったジェルをティッシュや柔らかい布で丁寧に拭く必要があります。クロスのように「その場で拭くだけ」といった気軽さはありませんので、いつでもどこでも使用するのは難しいでしょう。外出する前やゆっくりできるタイミングなどに塗るのがおすすめです。

また、慣れるまでは適切な量のジェルを出したり、均等に伸ばしたりするのが難しいと感じるかもしれません。慣れれば問題なく使いこなせますが、それまでは不便に感じる可能性があります。

・ウェットシートタイプの曇り止め

通常の曇り止めは、レンズの汚れをクリーニングしてから利用します。汚れが付着していると、曇り止めの効果を十分に得られないからです。ウェットシートタイプの曇り止めは、同時にクリーニングも可能。一手間省けますので、とても便利です。

クロスタイプと同様、気軽に利用できます。こちらの方が曇り止め効果が持続しますので、お手入れ頻度を少なくしたい方におすすめです。

・スプレータイプの曇り止め

スプレータイプの曇り止めは、眼鏡に直接液体を吹きかけて使用します。ウェットタイプと同様、レンズ汚れをクリーニングする必要がありません。また、吹きかけるだけでレンズ全体に曇り止めをつけられるため、ムラになりにくいです。吹きかけた後はティッシュや布などで拭く必要があります。

使用後にはレンズを乾燥させる必要があるため、時間に余裕がある時にしか使用できません。また、ホコリなどのゴミがついたまま使用すると、レンズを傷つけてしまう恐れがあります。事前に汚れがついていないかを確認してから使用しましょう。

曇り止めグッズの使用方法

曇り止めグッズを正しく使用しないと、曇り止めの効果を得られなかったり眼鏡のレンズを傷つけてしまったりする可能性があります。ここでは正しい曇り止めグッズの使用方法を解説します。

1、レンズについたゴミや汚れを取る

最初にレンズにホコリや砂などのゴミがついていないか確認しましょう。もしついているようなら、眼鏡拭きを使って丁寧に取り除きます。できれば水洗いをすると良いでしょう。ゴミがついたまま曇り止めを使用するとレンズを傷つける恐れがあるため注意が必要です。

水洗いをした場合は、水分をよく拭き取ります。完全に乾いてから曇り止めを塗るようにしてください。乾いていない状態で曇り止めを使用すると、適切な効果が得られない場合があります。

2、曇り止めグッズを使用する

引用元:https://racooon.net/convenient/maskjel

1の作業が終わったら、曇り止めグッズを使用しましょう。クロスタイプやウェットシートタイプは、直接レンズを拭けばOKです。

スプレータイプとジェルタイプは、曇り止めをレンズ全体にまんべんなく吹きかけたり塗ったりします。ジェルタイプは1、2滴程度をレンズにのせて、指で伸ばしましょう。あまり多く出しすぎると、ジェルを拭き取るのに苦労するので注意しましょう。

また、ジェルはレンズ全体に満遍なく塗るように意識してください。塗りムラがあると、曇り止めの効果にもムラが出てしまいます。

3、曇り止めを乾かし、レンズを拭く

クロスタイプ以外の曇り止めは、半乾き程度まで乾かしてください。ウェットシートタイプは乾燥後にそのまま使用できるものが多いですが、拭き筋が気になるときは、ティッシュなどで軽く拭いてあげましょう。

ジェルやスプレータイプの曇り止めは、半乾き程度になったらティッシュで拭き取ってください。眼鏡のクロスで拭き取り作業をすると、コーディングした曇り止め自体を拭き取ってしまう恐れがあります。必ずティッシュ、もしくは柔らかい布などで拭き取るようにしましょう。

眼鏡の曇り止めは食器用洗剤で代用品できる

眼鏡の曇り止めは、食器用洗剤でも代用できます。食器用洗剤には「界面活性剤」を含んでいるからです。ただし、曇り止め専用商品ではありませんので、使い方を誤るとレンズを傷つけてしまう恐れがあります。あくまで応急処置として使用してください。

食器用洗剤を使用する場合は、ボウルや洗面器などを用意しましょう。中で水と食器用洗剤2滴程度を混ぜ合わせ、その中に眼鏡を入れます。さっと潜らせる程度で大丈夫です。その後、ティッシュで優しく水気を拭き取ります。

あまり強く拭くと曇り止め効果が得られなかったり、レンズに傷がついたりする可能性があるので注意してください。また、この方法は、特殊加工されているレンズには使えません。レンズのコーディングが剥がれ落ちる恐れがあります。

マスク着用時の曇り止め対策

引用:フォトAC https://www.photo-ac.com/main/detail/4243110?title=%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%A8%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%8D4&searchId=3759899547

花粉症の時期や感染症が気になる時など、マスクを使用する場面が多い方は、レンズのみならずマスクにも曇り止め対策をすると良いでしょう。ここではマスク着用時の曇り止め対策をご紹介します。

マスクと顔の間の隙間を無くす工夫をする

マスクと顔の間の隙間がなくなれば、息が漏れません。息が漏れなければ、眼鏡も曇らなくなります。

息漏れを防ぐには、顔とマスクをフィットさせる必要があります。顔のサイズにあっているマスクを使ったり、ワイヤーをしっかり鼻に密着させたりするようにしましょう。マスクを重ねてつけるのも効果的です。

また、マスク上部を内側に折り曲げたり、ティッシュを入れたりする方法もあります。ティッシュを挟む場合は、折り畳んで鼻に当ててください。その上からマスクをかけて、ワイヤーを密着させます。こうすることで、よりマスクが顔に密着し、息が漏れにくくなるでしょう。

曇り止めマスクを利用する

現在は眼鏡が曇りにくくなるよう作られたマスクも売られています。あらかじめ顔とマスクの隙間が少なくなるよう設計されているため、通常のマスクに比べて値段は高めです。

マスクの使用頻度が少ない方は、通常のマスクに工夫を施す程度で良いかもしれません。逆に使用頻度が高い方は、繰り返し使えるタイプの曇り止めマスクがあると便利でしょう。

眼鏡の曇り止め対策は続けやすいものを採用しよう

眼鏡の曇り止め対策はさまざまです。

眼鏡の使用頻度や曇り止めを使用する状況によっても、行いやすい対策は異なります。ご自身のライフスタイルに合うものをご検討ください。

また、マスクのみの対策だと、眼鏡の曇りを完全予防するのは難しいです。マスクを使用する場合は、レンズとマスクの両方から曇り止め対策をすると、より効果が得られるでしょう。