これで安心・長持ち!眼鏡の正しい洗い方とお手入れの仕方徹底解説!
眼鏡は毎日掛ける物ですので、いつの間にか汚れていきますよね。
眼鏡が汚れていると、折角素敵な洋服を着ていても身だしなみの点で大きなマイナスになりますよね。また、視界が悪くなり、快適に見えなくなってしまいます。
ところで、眼鏡は洗うとキレイになるのですが正しい洗い方はご存じですか?
眼鏡はとてもデリケートなので、何となく洗って拭いていたら眼鏡を痛める原因にもなり寿命が縮まってしまう事になります。
そこで、今回の記事ではご家庭で簡単に洗える正しい眼鏡の洗い方を中心に、日々のお手入れや注意点についてお伝えします。
最後まで読めば、眼鏡の洗い方やお手入れ方法が良く分かり、眼鏡を長持ちさせて視界をいつでも快適にする事が出来るでしょう。
どうぞご覧ください!
眼鏡の洗い方
それではご家庭での眼鏡の正しい洗い方をお伝えしていきます。
「中性洗剤」「眼鏡専用クリーナー」「超音波洗浄器」を使って洗う方法があります。ひとずつ紹介します。
中性洗剤を使う
ご家庭でお手軽に洗えるのが「中性洗剤」を使って洗う方法です。
「中性洗剤」とは、台所用洗剤やおしゃれ着洗いの洗剤の事です。
中性洗剤には界面活性剤が含まれています。界面活性剤は水と油を乳化させる作用がありますので、眼鏡についた皮脂汚れやホコリの汚れを落とすには十分効果があります。
※【注意!】酸性・アルカリ性の洗剤は使わないでください。
レンズの細かい傷に洗剤が入り込んでしまい、レンズコートが剥がれる原因になります。
念のため、中性洗剤を使用する時はボトルの表示欄の「液状 中性」と表示されているのをご確認ください。
では洗い方を説明します。
準備するもの
●中性洗剤
●洗面器
●ティッシュ、キレイなタオルなど拭き取る物
●眼鏡拭き
●くもり止め(あれば)
【洗い方】
1.眼鏡を水道水で軽く水洗いする
2.中性洗剤と水を混ぜる
洗面器に「水」を入れて中性洗剤を数滴入れて混ぜます。(100分の1程度に薄めてください)絶対にお湯は使用しないでください。レンズのコーティングが剥がれてしまいます。
3.2の洗面器の中で洗う
レンズだけでなくフレームも全部洗ってください。レンズに傷を付けないように力を入れないで「優しく」洗うのがポイントです。
4.汚れがひどい時は歯ブラシでこする
汚れが鼻パッドやフレームに付着している時は、柔らかい毛質のナイロン製の歯ブラシで軽くこすって取るようにしましょう。
5.洗い流す
流水でキレイに洗剤分を洗い流してください。洗剤分が残っていると汚れの原因になりますので丁寧に洗ってください。
6.水分を拭き取る
ティッシュなどで水分を拭き取ります。この時、拭くというよりは押えるようにして水分を拭き取ってください。優しくいたわるように。
水分が残っているとメタル素材のフレームは錆びる原因になりますのでしっかり拭き取りましょう。
7.くもり止めを使う
なくても大丈夫ですが、くもり止めを使う事でより快適に仕上がりますのでオススメです。
眼鏡専用クリーナーを使う
眼鏡専用クリーナーは、皮脂汚れを取るだけでなく、静電気防止効果などもあり便利です。上で説明した中性洗剤を使って洗った後の仕上げに使うのもオススメします。
準備するもの
●眼鏡専用クリーナー
●タオル、ティッシュ、キレイなタオルなど拭き取る物
【洗い方】
1.眼鏡を水道水で軽く水洗いする
先に洗う事でホコリが取れ、レンズの傷を防止する事ができます。
2.水分を拭き取る
ティッシュやタオルなどで水分を拭き取ります。拭き残しがあるとメタルフレームの錆びの原因になりますので丁寧に拭き取りましょう。
3.眼鏡クリーナーで拭く
眼鏡クリーナーはレンズの両面に吹きかけてください。それから指の腹を使って液を伸ばして、レンズ、鼻パット、テンプル、フレーム全体の汚れを落としていきます。その後、ティッシュで拭き取ります。こすらずに優しく拭き取りましょう。
4.仕上げは眼鏡クロスで
眼鏡クロスで磨きあげることにより、ピカピカになります。この時、直線的に拭くようにしましょう。汚れを伸ばさないようにする事がポイントです。鼻パッドやテンプル部分も忘れずに拭きましょう。
超音波洗浄器を使う
超音波洗浄器は、超音波の力で眼鏡を自動的に洗ってくれますので、面倒な手間がなく洗う事ができます。
また、鼻パッドやレンズとフレームの間のミゾなど、落ちにくいところの汚れも落としてくれます。
準備するもの
●タオル、ティッシュ、キレイなタオルなど拭き取る物
【洗い方】
1.超音波洗浄器に水を入れる
超音波洗浄器も、お湯は絶対に使わないでください。レンズコーティングの剥がれる原因となります。
超音波洗浄機に、規定の量まで水を入れてください。なお、汚れがひどい時には中性洗剤を1.2滴入れて洗浄しても良いです。
2.眼鏡を入れてスイッチを押す
超音波洗浄器の中に眼鏡を入れてスイッチを押してください。眼鏡は「上向き」に入れてください。
下向きに入れるとレンズを痛める原因になります。わずか3分でキレイになります。
3.水道水で洗ってから拭く
超音波洗浄器から眼鏡を取り出した後、水道水で軽く洗ってください。そしてティッシュペーパーなどで拭き取ってください。
【注意する点】
大変便利な超音波洗浄器ですが、次の眼鏡は超音波洗浄器は使えませんので注意してください。
超音波洗浄器が使えない物 | 使えない理由 |
フレームの素材がべっ甲・木製・革製の物 | べっ甲や木製、革製のフレームは超音波を通しませんので汚れを落とす事が出来ません。 |
フレームが劣化している物 | 劣化したフレームに超音波を当てると、フレームが壊れてしまう可能性があります。 |
レンズに傷がついている物 | プラスチックレンズの傷は、振動で広がる可能性があります。 |
フレームに装飾がついている物 | 装飾(ジュエリーなど)が剥がれたり変色の原因になります。 |
超音波洗浄機の一例
ご家庭用の超音波洗浄器は、数千円から手軽に購入する事が出来ます。
参考までに一例を紹介します。
メガネ超音波洗浄機 小型家用超音波洗浄器
こちらの商品は眼鏡だけでなく、時計やアクセサリーも洗えますので便利ですよ!
眼鏡屋さんにメンテナンスしてもらう
日常の眼鏡の手入れをしていても、カンペキなお手入れは難しいものです。購入した眼鏡屋さんでは通常、無料でメンテナンスしてくれます。眼鏡のネジのゆるみやナイロールのナイロン糸、クリーニングなど、定期的に眼鏡屋さんに通ってメンテナンスしてもらいましょう。
眼鏡拭きのお手入れは重要!
眼鏡の洗い方が重要な事をお伝えしてきましたが、もう一つ大事な事があります。
それは、「眼鏡拭きもキレイにしましょう」という事です。
どんなに眼鏡をキレイにしても、眼鏡拭きがキレイでなければ眼鏡拭きの汚れがレンズを傷つけたり汚れを再付着させてしまう原因になります。
眼鏡拭きの素材は「マイクロファイバー」と呼ばれる繊維の細かい布で出来ています。
では、眼鏡拭きの洗い方を「手洗い」「洗濯機洗い」の仕方でそれぞれ説明していきます。1週間に1回洗う事をオススメします。
「手洗い」の仕方
1.洗面器にぬるま湯を入れる
水よりもぬるま湯の方が汚れがよく落ちます。
2.中性洗剤を溶かしてから洗う
眼鏡を洗う時と同じように台所用洗剤かおしゃれ着用洗剤を1.2滴洗面器の水の中に落としてから優しくもみ洗いしてください。
3.すすぎ洗いする
洗剤分が残らないようにしっかりとすすいでください。最低でも3回はすすぐようにしましょう。
4.乾燥は室内干しで
繊維を傷めないように、乾燥機は使わずに自然乾燥させてください。外干しにするとホコリが付きやすいですので室内干しが一番です。
「洗濯機洗い」の仕方
1.洗濯ネットに眼鏡拭きを入れる
優しく洗うために洗濯ネットに入れましょう。他の洗濯物とのからまりや糸くずが付くことを防ぎます。
2.おしゃれ着用洗剤で洗う
洗う時の洗剤はおしゃれ着用洗剤を使いましょう。洗濯コースは普段と同じコースで問題ありません。
3.乾燥は室内干しで
手洗いと同じように、繊維を傷めないように、乾燥機は使わずに室内干しで自然乾燥させてください。
眼鏡の汚れの原因
眼鏡は毎日掛ける物ですからいつの間にか汚れてしまった。という事があるでしょう。
レンズに直接触ったり、料理中に油がハネたり、化粧品や整髪料がついたりとちょっとした不注意で汚してしまう事はあります。
しかし、眼鏡の汚れはさまざまな理由で自然についてしまう事もあります。
そこで眼鏡の汚れの原因をお伝えします。
1.「ホコリ」がつく
私達が生活する上で必ず出会うものである「ホコリ」「花粉」。
通常は目に見えないので余り気にならないかもしれませんね。
でも、知らず知らずのうちに眼鏡についているものです。
特に大掃除など、普段お掃除を余りしない場所を掃除した時などは、目に見えるホコリがたくさんあります。そういう時は確実に眼鏡が汚れています。
2.「花粉」がつく
花粉が良く飛んでいる時期は春だけと思われがちですが、実は1年中飛んでいます。
良く知られているスギやヒノキの花粉は春に多く飛んでいますが、秋にはブタクサ属やヨモギ属などが多く飛んでいます。
ですから、外出したら花粉がついているかも、と考えても良いでしょう。
3.「汗」や「皮脂」「涙」がつく
運動をしているとたくさん汗をかきますよね。
汗は顔にもかきます。そうすると汗が落ちてきて眼鏡が濡れる事があるでしょう。
「皮脂」も同じように運動などで出た脂分が眼鏡につく事があります。
身体から分泌される物も汚れとなるのです。
また、少し泣いただけでも涙がつくことがあります。
例えばまつ毛に涙がついて、まばたきをした時にレンズを濡らすという事もあります。
レンズと目の位置が近い場合も汚れやすいです。
このように、ちょっとした事で眼鏡は汚れてしまっているのです。
眼鏡の取り扱いで注意する点
毎日使う眼鏡ですから取り扱いには十分注意したいものです。
次に、眼鏡のお手入れが重要な訳と取り扱いの注意点についてお伝えします。
何故、お手入れが重要なのか?
眼鏡の日頃のお手入れとして、眼鏡の正しい洗い方について詳しく説明しましたが、そもそも何故眼鏡のお手入れが重要なのでしょうか?
眼鏡はコーティング加工を施す事で、目や眼鏡を守ってくれる大切な働きをしています。
お手入れを正しくやらないと、コーティングが剥げてしまう原因になる事が大きな理由です。
先ほどお伝えしたように、眼鏡はちょっとした事ですぐに汚れてしまいます。ですから日々のお手入れが重要になってきます。
では、コーティングの主な種類と効果を紹介します。
コーティングの種類 | 効 果 |
反射防止系コート(マルチコート) | 光の反射を防ぐ |
紫外線防止系コート | UVカット。紫外線を防ぐ 白内障や角膜炎になるリスクを抑える |
キズ防止系コート | レンズに傷がつきにくくする |
ブルーライトカットコート | パソコンやスマホのディスプレイから発せられるブルーライトを防ぐ 目の疲れを軽減する |
耐衝撃系コート | レンズを割れにくくする |
汚れ防止系コート | レンズの表面の水や油をはじく |
静電気防止系コート | 静電気を防止する |
曇り防止系コート | 寒暖差のある場所でのレンズの曇りを防止する |
さまざまな効果がありますよね。
コーティング加工の寿命は高品質の物ですと3~4年ほどです。しかし、取り扱いを間違えると1年くらいで折角のコーティング加工が剥がれてしまいます。
何故かと言うと、コーティングはとても薄くて0.001mm以下。
ラップの厚さと比べると10分の1から1,000分の1という薄さですからとても繊細なのです。
ですから、眼鏡の取り扱い方は丁寧にしなければなりません。そうする事によって寿命も長くなり快適に使用する事が出来ます。
眼鏡の日々のお手入れや取り扱いの注意点は7つ!
繊細な眼鏡ですが、眼鏡の日々のお手入れや取り扱いをするにあたって、眼鏡の洗い方以外に次の7つの点にも注意しましょう。注意する事によって眼鏡を快適に使う事が出来ます。
1.温度に注意!
眼鏡レンズは高温がとても苦手です。60度を超えるとレンズのひび割れをおこしてしまうからです。また、急激な温度変化でプラスチックレンズは破裂する事もありますので注意しましょう。特に次の2つの場所で良くやりがちですので気をつけてくださいね。
①車の中
夏場の車内は高温になります。車用の眼鏡を車内に置きっぱなしにするのは止めましょう。
車内にサングラスを置いている人がいますが、持ち歩くようにしてください。
②お風呂
視力の弱い人は眼鏡を掛けてお風呂に入っている人もいます。しかし、お風呂は湯気が上がっていて眼鏡を傷めます。特にお風呂場で洗面器に入れて眼鏡をお湯で洗っている人を見かけますが、絶対に止めてください。
視界が不安な人は古い眼鏡を「お風呂専用」としてお風呂に入る時に掛けかえるようにするなど、普段掛けている眼鏡はお風呂場に持ち込まないようにしてください。
2.眼鏡の拭き方に注意!
眼鏡レンズを拭く時の方向は気にしていますか?
眼鏡のお手入れをする時に最後は眼鏡拭きで仕上げますが、拭く方向は「直線的」に一定方向に拭いてください。
そうする事によって、汚れが散らばる事を防ぎ、きれいに磨く事が出来ます。
3.カラ拭きはNG!
眼鏡レンズを拭く時に眼鏡拭きでから拭きしていませんか?
一見問題なさそうですが、ホコリがついたままの乾いた状態でレンズを拭くのはNGです。
ホコリがレンズを傷つけてしまいます。
ですから、水洗いして水分を拭き取ってから眼鏡拭きで拭いてください。また、眼鏡クリーナーを使って拭く事も良いでしょう。
4.水滴がついたらすぐ拭く
雨降りの時などでレンズが濡れてしまった場合、すぐに拭き取ってください。
水滴を付けっぱなしにしている事もレンズのコーティングの寿命を縮めます。
5.フレームの素材に注意!
眼鏡クリーナーの成分にはアルコールが含まれている製品もあります。セルロイドを使ったフレームはアルコールを使うと白く変色する事がありますので使用しないでください。べっ甲なども同じように気をつけてください。
6.眼鏡は眼鏡ケースに入れる
眼鏡を使い終わった後、どこに置いていますか?
机やテーブルの上にポン!と置いているかもしれませんね。
しかし、眼鏡を何も入れないで置いておくと、落としたりぶつかったりして変形したりレンズが破損する事もあります。
眼鏡を掛けない時は、必ず眼鏡ケースにしまうようにしましょう。
7.眼鏡の定期的な点検をする
眼鏡の点検はマメに行いましょう。ネジやレンズ糸がゆるんでいるとレンズがはずれて壊してしまう危険があります。
また、鼻パッドやレンズ糸(ナイロールやツーポイントフレーム)は消耗品ですので、眼鏡屋さんで定期的に交換していつも快適な状態にしておきましょう。
眼鏡のお手入れに便利な商品紹介!
最後に、眼鏡のお手入れをするのに「あったらいいな」と思う商品をいくつか紹介します。
メガネのシャンプー除菌EX
画像引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B00D817TLG/ref=cm_sw_r_tw_dp_BP82QYD6EGQY557DX7TH
こちらの商品は泡状のスプレータイプになっていて、眼鏡にスプレーをしてから泡を水道水で洗い流すだけです。
眼鏡の汚れを落とすだけでなく、「除菌効果」があるというのもとても嬉しいですね。
メガネのくもり止め濃密ジェル
画像引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B00MWJ25XC/ref=cm_sw_r_tw_dp_NSRZ0RXTN1N58C3BFWDZ
マスクをして過ごす事が多くなっていますので、メガネのくもり止めを1滴塗り込むだけでレンズのくもり止めをしてくれます。
めがねクリーナふきふき
画像引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B00EY20MXU/ref=cm_sw_r_tw_dp_HVA2EW46HERPSQ297W7C
使い捨て用の眼鏡クリーナーです。i枚ずつ個包装になっていますので、お出掛けの時にカバンに入れておいて眼鏡の汚れが気になった時にサっと拭けて便利です。
ここまで眼鏡の正しい洗い方とお手入れ方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
今回の記事では次の事をお伝えしました。
1.眼鏡を洗う方法は「中性洗剤」を使う、「眼鏡専用クリーナー」を使う、「超音波洗浄器」を使う3つの方法がある。
2.眼鏡を洗う時に特に気をつける事は「水」で洗う、「酸性・アルカリ性」の洗剤は使わない事である。
3.超音波洗浄器は便利だが、フレームの素材や劣化したフレーム、傷ついているレンズには使えないので注意が必要である。
4.眼鏡拭きもこまめに洗う事が大切である。
5.眼鏡の取り扱いで注意する点は高温の場所、眼鏡の拭き方、水滴に注意し、定期的な点検が必要である。
アナタも眼鏡を正しく洗ってお手入れをこまめにし、大切な眼鏡を長持ちさせてクリーンな視界を保っていくようにしましょう!